庇の役割

hisasi01最近の家は、デザイン性重視、コスト優先で軒の出ない家、特に窓上のの小庇のない住宅が増えてきました。しかし庇は先人の知恵であり取り付けるメリットは非常に大きいものです。特に夏場は効果を実感することができます。夏場において直射日光の当たっている床の表面温度は60℃近くにもなり、これは蓄熱暖房機の表面温度とほぼ同じで、夏場に暖房機をつけている状態になっているのです。また庇を取り付けることで室内に入る日光を遮断できるだけでなく、カーテンや雨戸のように窓をふさぐことがないため外の景色を楽しみながら、明るさだけを室内取り込むことができるのです。冬場は、庇の長さを十分検討し取り付けることで、暖かい日射を室内に取り込むことが可能になります。何れも、電気を使わず室内温度の調整をする、まさにエコ装置なのです。庇や軒などは取り付ける方位や窓との位置関係が重要で、夏場の太陽高度を考慮すると、取り付け位置は、南東から南西が有効的で、東・西面ではあまり効果が期待できません。庇の出の長さも重要で庇の下端(付け根)から窓の下端までの高さの0.3倍くらいにするのが、この地域において遮熱に効果的な庇の出の長さになります。庇の役割を理解し、もうすこし積極的に庇(軒)をデザインした家づくりに取り組んで行きたいと思います。