神崎郡 福崎の家 (完成した住まいの紹介)

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この家は、建てるまでのプロセスに思いで深い住まいです。お施主様と計画段階で“近くの山の木を利用して家を建てる”ことを決めました。ほぼ家の全容が決まりかけたころ波賀町の製材所、垣内さんに材木の準備をお願いし、その年の10月末に山の木の伐採にも立ち会いました。家を建て始める翌春まで約半年間木を乾燥させ製材をしました。

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材木は夢前町の高谷棟梁にバトンタッチ、全て手刻みで加工されました。また、加工が終わりかけた頃にお施主様の手で“柿渋”が塗られることになります。3mの柱1本でも表面積は、3.42㎡と意外に広いものです。柱・梁・垂木等を合わせると1000㎡を超える面積になります。私共も1日だけお手伝いをしましたが柿渋の臭い(銀杏の腐ったような臭い)の中よく塗りおえられたとものだと感心したのを覚えています。

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計画から約1年で工事に着手、それから半年、1年半で家は完成しました。一緒に取り組む課程で築けた信頼関係と、お施主様の“拘り”が明確であったため「神崎郡 福崎の家」は、木の力強さと土壁の素朴な味わいも持った住まいとなりました。

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在来工法、小舞を組んで土壁を塗りました。