白浜の家Ⅶ 現場の記録(外壁モルタル下地)

サッシの取り付けが完了し、次は外壁のモルタル下地工事になります。
最近の住宅の外壁仕上げで最も多いのが、やはりサイディング仕上げでしょうか。
「アークの家」でも、金属系サイディングを使用することはたまにありますが、窯業系サイディング(煉瓦風や石造風等の欧米のクラシックな住宅の外観を模したデザインが施されており、施工の簡単さのみならず日本人の洋風志向や清潔感にマッチして急激に普及が進んだもの)を使用することは、ほとんどありません。
やはりモルタル下地+塗装仕上げが圧倒的に多いです。

正直コストはサイディングの方が安いですが、どうもサイディングの質感を私どもは好みません。
もちろんサイディングにもモルタルにもお互いメリット・デメリットはあります。モルタルで言うと、皆さんが気になるのはクラックだと思います。

正直クラックは絶対に出てしまいます。
もちろん、お客様にはヘアークラックが出てしまう旨は必ず伝えております。
ただ色々な工夫により、10年経っても、ヘアークラックは存在するが気になる程度では無い状態にはなってきております。

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アークの施工方法としては、まず防水紙の上にWラス(力骨ラス):写真①枚目を貼ります。
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次に1回目のモルタルを塗って、出来るだけ養生期間をおいてクラックを誘発させます:写真②枚目。ここの養生期間が短いと、仕上げにクラックが入る可能性が大きくなります。
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そして、2回目のモルタルを塗り、乾かないうちにグラスファイバー素材のメッシュを一緒に塗りこみます:写真③枚目。そうすることで強度を有し、クラックの発生を抑制します。2回目のメッシュ入モルタルもしっかり養生期間をとって、最後にもう一度モルタルで薄く擦ってやっと下地の完成です。

この上に塗装仕上げとなります。
サイディングは貼ってコーキングをして終わりですが、モルタル+塗装仕上げはこのような工程が必要になってきます。
ですのでサイディングよりコストがかかります。
メンテナンスについては、サイディングは10年程度でコーキングの打ち替え。モルタル塗装仕上げの場合は、15年~20年に一度の再塗装になるかと思います。
住宅は年月ともに適度にくすんで古くなった方が人間と一緒で「綺麗」で、「手を入れて愛着がわく」ものと考えていただけたら、作り手としてもうれしいです。

竣工が100点満点で、そこから汚れて見栄えしなくなる住宅より、年月と共に味がでてくる住宅を造っていきたいですね。