弁柄の里 吹屋を訪れて

アトリエGOの外壁の色に弁柄色を採用するのがきっかけで休日を利用して吹屋を訪れました。吹屋は、石州瓦とベンガラ漆喰壁の赤い町並みで知られる歴史的町並みの残る地域で、6.4ヘクタールの範囲が重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。ここを訪れると何処か懐かしいゆっくり時間が過ぎるのを感じます。fukiya02町屋を訪れると当時の職人たちの技量・遊び心(当時利用できた道具を駆使した結果かもしれません)を見つけるのが楽しみのひとつです。

下の写真は旧片山家で見つけた弁柄塗腰板張りです。切り出した木の形状に合わせて張られています。現在は機械加工された羽目板を張っているため、この様な大工手間のかかる仕事を見ることができません。木を活かす大工の技量をうかがい知ることができます。

katayama01これは弁柄加工場へ続く路地の石畳です。(写真下)自然で“とがった感”がありません。厚みのある石を手加工して敷き並べられているからだと思います。現在のように薄い石を張ったり、石を材木のように機械で加工された石を敷くのではなく、職人の手が入った仕事には美しさを感じます。katayama02これは縁側の木製建具です。(写真下)透明ガラスの製造が難しかった時代の建具で、桟木で小さく仕切りガラスがはめ込まれています。現在のように大きなガラスから見る庭とはまた違った情緒を感じることができます。katayama03これらのパターンを現在の住宅に取り込むことにより、人の記憶にある優しい家を造ることができると考えています。今日みつけたパターンは、“arcの家”にづくりにも活かしていきたいと思います。