英賀保の家 Ⅱ 古民家再生4

現場1現場2現場3現場4今回はお施主様住みながらの改修工事になりますので、まず水廻りを完成させて順番に移っていただきながらの工事になります。部分解体が完了し、新しい間仕切りが建ち始めました。子供室の既設天井を撤去すると写真1枚目のような太鼓梁の木組みが確認できましたので、できるだけ化粧で出していくことに決まりました。(計画では、天井はそのまま既設利用の予定だったのですが、現場打ち合わせで撤去することになりました。工期が心配です・・・。)昔の家はこれを化粧ではなく構造材として天井裏に隠してしまっているのだから、もったいないと言うか贅沢ですよね。時代を感じます。今は直角に製材された材料を、あらかじめ計画された位置に組んでいきますが、このグニャグニャに曲がった太鼓梁を、その家に合うようにその場で考えながら組んでいく大工さんの技には関心します。またその時代(100年前)ですから、もちろん今みたいにレッカーもありませんし、本当にすごいと思います。2枚目の写真は大工さんが現場で化粧の柱を仕上げている様子です。ヒノキの上小(ほとんど節がないもの)の6寸角(180mm)の化粧柱です。一面一面にカンナをあてて、どの面をメインに使うかを決めている様子です。メーカーさんの家は、既製品の材料をくっつけていくだけの作業ばかりで、現場で木材にカンナをあてて仕上げるという姿はほとんど見られないのではないかと思います。既製品を使った家が増えていく中で、このような“技”を持った大工さんがとても減ってきております。無垢材をメインに使用する“arcの家づくり”では、このような大工さんは欠かせない存在ですし、大切にしていきたいと考えております。